当山は武相寅年薬師の第二十三番霊場であるため、 本尊薬師如来は 12 年に1度、 寅の年にだけ御開帳します。
お薬師さまは読んで字の如く仏さまの中でお医者さまの役割を果たす仏さまです。
生きている私達がお薬師さまにおすがりすれば、 人生の苦しみ悩みを取り除いて下さり、 亡くなった方がお薬師さまのお導きを受ければ悟りを開くための真理の妙薬を授けて下さる、 と言われております。
したがって御開帳の年以外は御本尊のお厨子の扉は閉じていますが、 本尊さまの薬の壺を持っておられる左手に五色のお手綱が結んであり、 本堂正面、 外の供養塔にまで伸びています。
これによりお薬師さまのお姿が拝めない時でも、 この五色のお手綱を触る事により本尊さまと握手をし、 お薬師さまの功徳を頂くことができるのです。